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かつてネット小説書いてた人のリハビリ場所
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  8★そう


 急いで帰宅して広げたお弁当はまだ温かかった。
 いつも、ただ食べて空腹を満たすだけの食事をしているけど、味わってゆっくりと食す。みるみる空になっていく弁当がもったいなくて一度手を止めた。
 食べ終わるのがもったいない、ずっと食べていたい、なんておかしな感情。
 最後の一口を口に入れ、いつもならほぼ丸のみのくせにゆっくり租借、飲み込んだ。
 弁当は当然、空になった。
 こんなおいしいものを食べてしまったら、明日から俺は何を食べればいいんだ。
 腹は八分どころか七分に満たない程度なのに、十分であった。いっぱいなのは腹ではなく心というか満足感。
 自分の為に作ってくれたご飯がこんなにも満たされるものだったなんて、初めて気付いた。母さんが居た頃は……家族のためにご飯を作ったり家事をしてくれるのが普通で、それが当たり前すぎて、全然気付かなかった。
 いつもなら弁当ガラの片づけは次に立つ時にしてひっくり返るところだが、今日は空にした弁当箱を流しへ持って行き、すぐに洗う。丁寧に洗って、ちゃんと汚れが落ちてるか入念にチェックしてから乾いたコップが放置されたままの乾燥機へ入れて電源スイッチを押す。
 乾いたらすぐに回収して明日には返せるように。父に何か言われても面倒だし……いや、あの人なら何も聞かずに弁当箱を別用途で使う気もするので。例えばちょっと水道水を飲むために器だのプラスチック密閉容器だの、水が入るのなら適当に手の届く場所にある何でも使う。あれはわりと迷惑だ。
 せっかく洗って乾燥機に入れていた水筒が朝になったらシンクに転がってるからまた洗ってからお茶を入れたり、そういえば鮭フレークの入ってた瓶もいつまで経っても水が切れなくて捨てられない。あれもコップ替わりにされてたのか。
 そう考えると父はかなり無神経でズボラだな。母さんが出ていきたくなる理由も今なら分かるかも。離婚に至った本当の理由なんて結局知らないままだけど。
 置いて行かれた身、どうにかうまくやっていかねばならない。父さんに食事代や学費など出してもらって、部活もやらせてもらってるんだから、感謝しろなんて言われたらひれ伏すしかない。まぁ、ウチの親父はそういうタイプではないけど。
 ……さっさと自立しないとな。高校卒業後はとりあえず就職だ。まだなりたいものはないけど、今は高校の三年間を全力でサッカーに捧げるのみ。



 さて、本日は中間考査初日。高校では一日二教科のテストがダラダラと四日間にもわたって行われる。中学の頃は中間五教科が一日、期末九教科で二日開催だっただけに、学校が早く終わってラッキーなような、しかし部活はないから残念なような。
 テストの出来具合は……良くも悪くもない感じではあったが、ろくにテスト勉強もしてないし、英語のリスニングはさっぱり分からず適当な回答すら書けなかった。とりあえず半分取れてたら儲けもんってぐらい。これは羽山にバレたら怒られるだろうな、黙っとこう。



 テスト最終日に待ちに待った部活解禁。テスト前の一週間、テスト開催期間の三日という部活停止期間で体力は結構落ちてるもので、走るとキツかったりするんだが、通学距離が中学時代の三倍以上なだけに、通学だけで脚力は毎日鍛えられてたようでランニングは余裕だったものの、上半身はすぐに悲鳴を上げた。腕立てとか懸垂とか全然回数がこなせない。
 グローブが手に馴染まずちょっとゴワゴワする感じがするが、そのうち慣れてくるだろう。
 ――スパーン!
 頭のすぐ横当たるスレスレぐらいでボールが飛んでくる。

「さて、インハイまでには使えるようになってもらうからな、青木」

 ひょえぇぇぇ!!!
 元フィールドプレイヤーなんだから、そんな高校から急にキーパーに転身した程度で全国レベルに達せなんて無茶な話だ。
 またリンチみたいなドッジボール的なあれが始まるのか?
 と思ったら、なぜかキャプテンに体育館へ連れて行かれた。そこでは反面を男子バレー部が練習をしていて、もう半分は男子バスケ部だ。
 もしや、強制転部? なぜに。そして、キャプテンと話を始めたのは一人の先輩バレー部員。

「ちょっとコイツにアタックっつーの? 何かこう、パーンって打ち落とすボールどんどんぶつけてやってくれないか?」

 どういうことやねん!

「で、青木は全部それ、拾って」
「はい!?」
「後ろはゴールだと思って、本気でやれ」
「ええ!?」
「キャッチしてもよし、パンチングでも何でも弾いてよし。別にバレーやれって言ってんじゃないから。じゃ、コッチはこっちで練習するから」
「ちょっとボールは柔らかいかもしれんが、本気でやらせてもらうぞ」

 バレー部の皆さんの目つきが、なぜかギラギラだ。そういえば先日の大会、一回戦惨敗ってウワサが……。
 そうだよね、これから全国に向けた練習に入るのに、育成中の次期(たぶん)キーパー程度の俺にリンチドッジなんてしてる暇なんてないですよね。

「……よ、よろしくお願いします」

 確かにボールは柔らかくてサッカーボールより軽い感じ。蹴られたり突進してくる心配はないのでひたすらボールに集中できたけど、これ練習になってるの? 実際にゴール前にいたら人は突っ込んでくるし、一人が打ちに来るわけでもない。連携、フリーの選手、チームメイトの位置、シュートコース……実際には考えるより先に反射的に動いているもので、ごちゃごちゃ考えたって仕方ない。
 けど……。

「何やってんだ、俺は……」

 ほんとに意味分からん。
 弾き飛ばしたボールを集めている途中でふと冷めたように我に返る瞬間。
 バレー部の方はばんばんボール叩き落とすだけだからさぞ楽しかったでしょう。肩で息しつつも満足げな表情でした。俺はやっぱ不満。

「今のもう一回お願いします!」

 なんて言いだすアホもいる。誰かと思えばバレー部員……あれはたぶん同級生、違うクラスの一年だ。そんなに俺がボールキャッチしたり弾いたりしてるのが楽しそうだったんだろうか。変わったヤツもいるもんだ……と思ったら、彼は腰を落とした。
 打ち落とされるボールを、床に落とさないよう、上げるだけ。決して相手コートに戻すことはなかった。
 何だ、あれ。ただ、本当にただボールを拾っているだけだ。バレーはボールを落とさず繋いで攻撃するスポーツって感じだし、どんなボールも拾っていかないといけないか……。
 よく分からないけど、そう解釈してそいつがボールを拾い続けるのを見守った。


「ありがとうございました!」


 彼は呼吸を乱しながらも、大きな声でネット向こうの先輩部員に挨拶し、頭を下げた。
 そして休憩となる。

「サッカー部も大変ですなぁ」

 さっきのアホ……休憩で体育館外に出た俺の横に腰を下ろし、話しかけてきた。

「オレ、一年三組の大本っていいます。サッカー部くんも一年だったよね?」
「ああ、俺は四組の青木」

 三組といえばアレか……伊吹と同じクラスだな。

「サッカー部のキーパー練習も大変だね。ウチの高校強豪だから普段の練習もやっぱ厳しいの?」
「想像以上だね、練習も、練習場所も」

 ここで俺の脳裏に流れた映像は、サッカー部の練習というよりは、野球部との乱闘やいがみ合い、桜井伊吹による無言の威圧。
 思わず背筋が冷たくなって身震いした。

「大本くんも大変だね。バレーってあんまよくわかんないけど、意地でもボール上げていかなきゃいけないでしょ?」
「まぁ、簡単に言うとボールを床に落としちゃダメだね。中学の時からリベロだし、とにかくボールを上げて次に繋げるのが役目だと思ってるよ」

 ……リベロ?

「サッカーにもリベロっているけど、バレーにもいるの?」
「うん。守備専門のポジションだよ。攻撃ができないとか制限もあるけど……試合中にコートの中で色違うユニフォーム着てるのがたまにいるでしょ? あれだよ」
「あー、言われてみれば居るな! あれがリベロだったんだ」

 同じポジション名でもサッカーのリベロとは全然違うんだな。こっちは守備ポジションでありながら攻撃にも参加する選手のことだし。

「サッカーといえば、オレの出身中のいっこ下にサッカーすごいって言われてるやついたなぁ」
「え? 中学どこ?」
「西中」

 にし?
 嫌な記憶が蘇る、あのMFに惨敗した……。

「んーと、なんだっけ? 去年、ハットリクン達成したとか?」
「ハットトリック」
「ええと、そんな感じ? よくわかんないけど」
「8番のミッドフィルダー、二年のトウボウソラ」

 身長はズバ抜けて大きかった印象、故に威圧感があった。
 なのに身体能力は高く、攻守に優れていた。
 自分が持たないその能力がただ羨ましく、憧れ、尊敬し、嫉妬した。
 その矛盾は未だに抱えたままだ。

「……名前まで知らないけど」

 知らんのかい。
 今年は大丈夫だけど、来年、更に成長しているであろうソイツに試合で当たったらと考えただけで嫌な気しかしない。

「でも、よく知ってるね、知り合い?」
「いや、中学最後の試合で負かされたから、よく覚えてるだけ」
「……キーパーってなんて言うんだっけ? 司令塔?」
「守護神」
「守護神、かっこいいね。じゃ、オレもバレー界の守護神目指して頑張るかな」

 テレビで見聞きした程度の知識を引っ張り出しつつ、どうにか互いの部活の話をした休憩を終えて体育館へ戻ろうと立ち上がったところ、グラウンド方面からは終始罵声が聞こえてきた。
 また今日もやっぱり……。
 そういえば、野球部は甲子園出場、そしてサッカー部もインターハイ出場が決まっているだけに、どっちも練習場所が必要なのにどちらも譲るわけがなく、また惨事になるところですね。

「外走ってるときたまに見るけど、すごい対立だよね」
「……うん、そうだね、イヤになるよ」

 何で場所確保できないのにサッカー部と野球部作っちゃったんだこの学校は。しかもどっちも強いとか意味不明すぎる。どこでそれほどの練習ができるんだよ。そのうち出場停止にならなければいいけど……。

「さ、戻ろうか。……ん? 青木くんはこのままバレー部特訓続行でいいのかな?」
「まぁ、とりあえず今はグラウンドに戻るべきではないと思う」
「……だよね」

 ということで、俺は体育館へ避難し、今度は普通にバレーボールに混ぜられたものだから、打ち方なんて見よう見まねで、ボールは突拍子もない方へ飛び、終わる頃には腕が真っ赤に腫れていた。
 ボールが柔らかいとか思って油断してた。



「今日は腕、真っ赤だね?」
「バレーやってた」
「え? 転部したの?」
「まさか。特訓だとか言われて放り込まれてただけ」

 学校帰りに弁当箱返すためにも寄った羽山の部屋があるアパート前にて、首をかしげられる。そりゃそうだ。
 忘れる前に弁当箱を返しておこう。普段はほぼ空の通学カバンを探り、それを差し出す。

「お弁当、ありがとうございました。すごいおいしかったです。弁当箱は一応洗ってあるけど」
「いえいえ、おいしく食べてもらってこちらこそありがとう。また……来週でもいいかな?」
「週に一度の楽しみになるよ」

 来週のお弁当は……乞うご期待!


  □□□


 西中、8番、ミッドフィルダー、東・方・天・空。
 ヒガシカタテンクウ?
 最初、名前の読みは分からなかった。知ったのはその西中との試合が終わって数日後。

「オレも気になってさ、クラブの西中のヤツに聞いたけど、あの8番、とうぼうそらって名前で、二年だったよ。スポ少上がりでサッカー部入って、特にどこのクラブにも所属してないみたい。去年は二、三年中心チームだったから試合には出てなかったけど、やっぱ一人デカいから目立つには目立ってたって……で、それがどうした?」
「いや、何度も抜かれてハットトリックとかふざけやがって、悔しいからスネ蹴ってやりたいって思っただけ」

 思ったことを言ってみただけ。ほんと、思い出すだけでも腹立たしい、憎々しい、羨ましい、俺も身長とセンスが欲しい! じだんだ。
 でももう、試合は終わり、引退だ。
 引退後もたまにふらっとやってくる先輩もいたけど、俺の中学サッカーはあの東方とやらに惨敗し、悔いだらけで終わった。とにかく今は次のステージ、高校サッカーのために、受験勉強に励むのみ。
 次こそはアイツに負けない強さとテクニックを習得し、とにかくアイツに勝つ! 俺は攻守に優れたリベロになる!
 再来年のインハイ予選で待ってるぜ!(勝手に)




 もう意味わからんけど、そのぐらいの意気込みだったはずだ。
 高二の春、グラウンドで伊吹に捕まってるアイツを見かけるまでは……。


 そうだ、スネ蹴ってやんねぇと。

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  7☆つばさ


 ある平日、学校が終わった帰り道。例のコンビニで特に用もないのに雑誌コーナーで表紙に気になるワードがないか見ていると、中学の同級生に久しぶりに会った。高校に入ってからは初めての再会だった。

「全国でもトップ3入りするようなかわいい制服着てるからどこの誰かと思ったら、つばさじゃない」

 斜め下に見下すような顔の角度と視線、つまらなさそうな表情、興味なさげな口調。そ
んな態度してまで話しかけてくんなよ! と初見さんなら思うような態度であるが、これが彼女のデフォルト。ツンデレさんかな? ツンツン。デレたところは見たことないような……。

「うわぁ、伊吹だー!」

 そんな態度されても、久しぶりの再会が嬉しくてついていないシッポを振ってしまう、わんわん!
 彼女の自宅は青木くんの家の近くなので意外と会いそうなものなのに、これまでに一度もなくて、偶然会えたことがなんだかとても嬉しかった。中央高校の制服を着た桜井伊吹は……シンプルな色とデザインのブレザーな分、少し大人っぽく見えるけど、相変わらずの体育会系な感じ。スカートは今どきの女子高生らしく短くしているのに、裾からスパッツがちらりと覗いている。そしてスポーツブランドのリュックに同じブランドのスニーカー……微妙に残念。これで自転車がマウンテンバイクだったりしたら、がっかりである。
 彼女は私の隣に立つと雑誌を一冊手に取り、パラパラとめくりながら、こちらを見ることなく口を開いた。

「創、最近浮かれてるけどいいの?」
「へ?」
「だから、仕留めなくていいかって話」
「ご心配なく、仕留めました!」
「なんだ、アンタだったの。危うく余計なことするところだったわ」

 何をしようとしてたのかは分からないけど、聞きたいような、聞かない方がいいような。でもこの件もようやく伊吹に報告できて一安心。

「で、どこまでいったの? セッ――」
「うわぁぁぁあああああ!!!」

 とっさに伊吹の口を左手で塞いで、パラ見していた雑誌を右手で戻してコンビニから押し出した。
 なんてことを平気で口走るんですかアナタは!!
 ホントに、この人と付き合うと疲れる……。

「冗談よ、あたしだってまだなのに、先を越されてたまるか」

 店の外。結局何も買わずに出てきてしまい、ちょっと罪悪感もありつつ、彼女が突然妙なことを口走っても困るので、更に端のフェンス側まで押して移動させた。
 なぜか私は肩で息をしている。運動不足かしら? まさか、毎日自転車で通ってるのに。

「そういう伊吹は付き合ってる人とかいるの?」
「うーん、まだ付き合ってはいないけど、野球部のキャプテンとちょっと、ね」
「やっぱ野球なんだ」
「マネやってるわ」
「へぇ」
「割と打率いいから試合出ろとか言われるわ」
「へぇ?」

 マネージャーって、なにやる係り? 試合には出ないけどバット振ってボールは打つの?

「今年の夏、甲子園出るからテレビで試合見てね」
「青木くんもインターハイ? 出るって言ってた」
「……あたし野球の話してんだけど」
「うぅ、でもスポーツはよく分からないよぅ」
「県総体は見に行ったの?」
「いや、その頃はまだ付き合ってなかったし、会場も日にちも知らなかった」
「……最近ってこと?」
「二週間ぐらいになる」

 いろんなことがあった気がするけど、まだそのぐらいしか経ってなかったんだ……。

「昨日は? 創の誕生日だったでしょ?」
「伊吹、青木くんのこと許さないくせによく見てるしよく知ってるよね」
「……付き合い長いから、ついつい視界に入るし、近所の馴染みでやっぱり気になるだけよ。っていうか、あたしの質問に質問で返すとはいい度胸ね」
「ええ、昨日、昨日ね……」

 私に対してだと中学時代によく目撃していたような襲い掛かるなんてことはしてこないけど、どうも彼女の言葉はトゲだらけ。ケガしないうちにフォロー。
 昨日はウチで、私が焼いたケーキを一緒に食べて、プレゼントを渡した、ということだけ話した。
 そうだ、青木くんが帰って間もなくお父さんが帰宅して、階段の上り口のところで会ったってメールにあったんだった。

「これから、創来るんでしょ?」
「あ、うん……」
「あたし居たらアイツいい顔しないでしょ。だから先に帰るわ。また会えるといいわね」
「じゃ、携帯番号とメアド……」
「時間がないわ、また次回ね」

 コンビニ前の交差点で信号待ちをしている青木くんの姿を見つけていた伊吹はシティサイクル型の自転車に乗り、自宅方面へと走り去った。出だしから変速は3のままで。すごい脚力。
 そして入れ違いで青木くんがやってくる。

「いま、桜井いなかった?」
「うん、居たけど帰っちゃった」
「俺どこまで嫌われてんの?」
「さぁ、実はそこまで嫌われてないと思うけど?」
「あれだけ避けられてそれはない」

 と青木くんは言うけど、伊吹は青木くんのことよく見てるみたいよ。浮かれてるって分かるぐらいに。でもきっとイヤな顔するだろうからそれは言わないでおく。
 私は再びコンビニ店内へ。ようやく飲み物をお買い上げ。今日は暖かいミルクティーにしてみた。寒くはないけど喉が渇くほど暑くもないので、冷たい飲み物を五〇〇ミリリットルはまだキツい。
 青木くんはおにぎりと冷たいお茶だ。

「昨日、ほんともう少し遅かったらと思うと恐ろしくてな」
「うん、さすがのお父さんもびっくりだと思うよ」
「こういう場合、どう挨拶すべきなんだろうな」
「娘さんとお付き合いさせていただいております?」
「それな、母親相手だともうちょっと風当り違うと思うんだけど、いきなりラスボだよ?」
「わかるそれ」

 お互いに母親不在につき、保護者イコール父親が出てくるだけに、家に行き来するとしても出会う親が父親とかハードルどれだけ高いの? って話。
 お父さんと日常会話の中で「好きな人とかいないのか?」とか言われてもなんだかイヤだし。まぁないけど。そういう部分ってやっぱ母親が担当なのかな? いないからわからないけど。

「でも、いつまでも黙ってたら付き合いづらいところもあるし、もし偶然、一緒にいる所を目撃でもされたら、とか考えてしまう」
「うん、前にもギリギリ帰宅してきたときもあったし」
「二回目じゃん、昨日で」
「遭遇するのは時間の問題か。でもやっぱりそういう話って自分から親にはしたくないよな……」
「じゃ、バレたらワタワタと弁解しよう」
「うん、その時怒られるなら怒られよう」

 男女交際、親への報告義務は一体……。なるようにしかならない、ということで。
 昨日のこともあるので、さすがにウチに呼ぶなんてことはせず、コンビニ前……というか店の裏側で少々長話をしてからその日は別れることになった。

「テスト勉強、ちゃんとしてる?」
「あー、提出物だけなー」
「ダメだよ、ちゃんとやらないと。義務教育と違って留年だってするんだから」
「まぁ……分かってはいるけどさ……」
「大丈夫よ。青木くんはやればできるタイプだから」

 手を振って、自転車を漕ぎだす。
 そう、目標さえあれば、ちゃんとそれに向かってがんばれる人だから。
 でも、サッカー続けるために入った高校――中学の頃の目標は達成した今、青木くんの次の目標は何?
 私は、変わらず看護師になること。自分にちゃんとできるのか不安はあるけど、やってみないうちから諦めない。あなたにそう自分のやり方を示したから。


  □□□


「あー、つばさんのお弁当、いつもおいしそー、いいなぁー」

 突然ですが、学校で昼食の時間です。
 なにやら『つばささん』と呼ぶと『さ』が二回で言いにくいとのことから、『つばさん』と呼ぶ友達もいる。短髪長身で中学時代はバレー部に所属していたという市外の中学校出身の志乃ちゃんだ。
 一応、食堂もある高校ではあるけど、私は少しでも節約しようと毎日前日の夕飯を少し取り置いて作ったお弁当。朝から全部作ってたらたぶんかなり手抜きになってるだろうけど、夕飯はわりと時間かけて作れるので弁当の見た目は抜群にいい、しかし前日と同じおかずを食べなければならないだけに、楽しみは半分。夕飯の段階で明日の昼食にでも食べたいものにしなくてはいけないハードルの高さ……とか言いつつ、自分が食べたいと思ったものを作っているだけ。

「つばさんちの子になりたいー。毎日おいしいもの食べたいー」
「やだな、大袈裟だよぅ。でも良かったらおかずどうぞ」
「やったー! からあげいただきまーす」

 かわりに友達のお弁当からおかずをひとつもらった。ハンバーグ、冷えてるのに柔らかい。
 みんなのお弁当のサイズも様々で、運動部に所属している子は男子か! ってぐらいの大きさだったり、足りるの? って思うぐらい小さいサイズの子もいる。私は……よくある女性用な二段弁当、少々縦長で細め。
 そういえば、青木くんは毎日、朝コンビニでお弁当買ってお昼食べてるんだっけ?
 何か不憫だな……って思っちゃダメか。作ってあげ……るのはちょっとおせっかいすぎるか。毎日弁当は買ってるだけに、材料代とか気にしてお金払ってくれそうだ。だったら週一ならいいかな? でも朝は会わないし、渡すタイミングもない。結局無理か……でも作ってあげたいなぁ、せっかく料理は得意なのに。部活もしてないから時間は……あ。

「そうか、夕飯に作ってあげたらいいんだ」

 と、うっかり声に出してしまい、何のことだと追求されまくるのであった。

「いやぁ、あのぅ、カレシさんに、お弁当作りたいなぁ、と」
「つばさんいつの間に!!」
「どこで出会ったの?」

 その後も質問攻めで。

「出会いはいずこー!」
「共学じゃないから、校内はまずないな」
「わたし、つばさんなら付き合ってもよかったのに」

 おいおい。
 まだまだ若いんですよ、女子高生ですよ。出会いなんでどこかにありますよ。それこそ突然、中学時代の同級生とか……片恋してた人とか。


 ――今日は、夕飯用のお弁当を買わないでウチに寄ってください。

 と青木くんにメールを送信し、夕飯兼お弁当作りに取り掛かる。
 昨日は鶏のから揚げで、今日の昼食弁当だったので、夕飯はハンバーグにすることにした。しかしこやつ、冷めると油が固まって白くなりおるのじゃ。それが困ってる点。作りたてならジューシーなんだけど、お弁当に入れると固い、油、白い。まだ、真冬じゃないだけましな方なんだけど。
 お弁当用の小さめのハンバーグ。明日の自分用にも作って、青木くんに渡すお弁当には多めに詰める。食べ盛りだろうから。
 肉ばかりじゃなく野菜も入れて、黄色はやっぱり卵で。定番のウインナーはちょっと手を入れてかにさんウインナー。
 何だかとても楽しい、食べてくれる人のことを考えて作るお弁当。
 ごはん、今日はとりあえず白ご飯に黒ごま、梅干しでコンビニ風。
 粗熱がとれる前に青木くんはやってきて、まだ温かいお弁当を渡した。

「さすがに毎日だと青木くんが気を遣うでしょ? だから、たまに作らせてね」

 本当は毎日でも作ってあげたいところなんだけどね、と付け足す。

「ありがとう、すっごい嬉しい」

 照れ混じりの笑顔を浮かべ、お弁当をあったかいって抱きしめてる。
 今日は長居せず青木くんは帰っていった。
 さて、明日から中間考査が始まるので勉強もしとかなければ!
 テストが終われば、また青木くんは部活が始まるから会えなくなっちゃうな……。


  □□□


 三年生が最後の試合になるかもと聞いて、友達と一緒に見に行ったサッカー部の試合、準決勝戦。
 背番号4の青木くんはゴールに近いポジションだった
 対戦相手は市内の中学校――通称『西中』と呼ばれる、最近になってサッカーが強いと言われるようになったという学校だった。
 試合時間は25分ハーフとかなんとかよくわからないんだけど、フィールドの中では選手たちが走り、ボールを追っている。

「この試合に勝ったら、県体出れるんだって」

 そこそこ詳しそうな友達がそう説明してくれる。ケンタイ? 県内の各市の代表戦らしい。それこそ文化部でスポーツに疎い私にはさっぱり分からない。
 しかし、その一勝への壁は分厚く、ずっと攻め込まれている。中でも西中8番がやたらと青木くんとぶつかっていたし、3点も奪って行った。

「ハットトリックだ……」
「はっと、りっく……ん?」

 聞きなれない専門用語。

「試合の中で一人が3点とるやつ。これは……相手が悪すぎる」

 友達が言った通り、その試合は8番を中心に攻め込まれっぱなしで、結局1点も取れずに一時間ぐらいの試合は終了した。
 中学最後の試合……県体への夢は絶たれ、三年は引退する。
 試合終了を知らせるホイッスルと同時に崩れた選手たちの姿は、見ていて辛かった。

 せっかく、高校でもサッカーやるって勉強頑張ってたのに、サッカーがイヤになったりしないかな?

 心配無用だった。

「それとこれとは話が別。勝つチームがあれば負けるチームもあるし、負けたらまた頑張ろうって思うし……まぁ、次は高校だな」

 とても前向きで、安心した。
 負けたからって諦めてたら、いつまでも成長できないもんね。
 彼はずっと、成長し続けている。あの日から、目まぐるしく。


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前回ブログ作業した次の日も作業しようと思ってたはずなのになんだこれは!
一度も投稿せずに11月が終わってるじゃないか!
まぁこのぐらい、いつもの椿瀬クオリティw
目指せ! とりあえずリハビリがてら月一投稿!
とか1月に書いてたような気がするんだけど……12月でした。

【Web拍手お礼】
11/25 9時
12/1 12時
拍手ぽちっとありがとうございます。

相変わらずの貧血で調子わりぃけど、今月は懇談会ラッシュ……
階段上がるのに足に酸素が回らなくなって動けなくなりそうだな。
今日は4階まで上がらねば。
途中でぶっ倒れてたどり着けないか……
時間に余裕もってのんびり上がろう。
生きて帰れよ(え?

拍手[0回]


  6★そう


 いろんなものに失望して、やる気も出ないのにとりあえず部活へ向かおうと自転車にまたがると、桜井家の玄関から小柄な少年が飛び出してきて、こちらに駆けてきた。
 目の前で止まり、俺を見上げてくる瞳は少し赤く、潤んでいる。

「創くん、蓮くんは? どこ行っちゃったの?」

 それは俺が聞きたいと思った。
 中二の夏休み、母と弟がいなくなって数日といったところか。
 桜井大志(さくらい たいし)、俺の弟――蓮(れん)と同じ小学五年で、家もすぐ斜め前ということもあり、小さい頃からとても仲が良かった。親友同士であっても何の知らせもなくいなくなった蓮。家族である俺でさえも何も知らされなかった。



「母さんと蓮は?」

 もう午後九時になろうとしてるのに、帰宅しない二人。何の連絡もないし、もしかしたら事故にでも遭ったのではないかと不安に思って、ダイニングでのんびりビールなんぞ飲んでいる父に聞いてみたところ、あからさまにめんどくさそうな顔をされ、ため息をひとつ。

「……ああ、もう帰ってこないよ。離婚した」

 ――は?
 意味不明だった。本当に突然だった。
 両親の間だけで話が進められていたのか……そんな予兆も感じなかったし、こんなやり方で家族がバラバラになったことのショックは、自分でも思っていた以上だった。



「ごめんね、創くん……行ってらっしゃい」

 大志を追って慌てて出てきた伊吹の母に謝られた。
 俺たち子供が知らないことを知っているのかいないのか、聞くほど興味も気力もない。部活があるから学校へ行くだけ。
 ふと、桜井家の二階から視線を感じ、見上げる。言いたいことがあるなら言いに来ればいいのに、伊吹はただ遠くからこちらを窺っているだけ。こちらからも突っかかっていこうなんて考えはなかった。
 自転車を漕ぎだす。
 水筒を忘れた。どうせお茶作ってないからいいか、水道の水で。



 伊吹との仲が悪化しても、毎年正月には桜井家でお雑煮をたっぷり食べる習慣は変わらなかった。でも、その年からは俺一人になった。
 どこへ行ったのかわからない弟が、去年はいた。本当にいたのだろうか。青木蓮――自分の中でその存在がかすんでくる。
 俺が卒業して、入れ替わりで中学に進学するはずだった。

「創くんは高校どこ受けるの?」
「一応、第一志望が中央で、滑り止めに私立二校受けるつもりです」
「中央なら伊吹と一緒か……」

 桜井家ダイニングにてお雑煮をご馳走になっているが、俺を呼びに来た大志は幸せそうな顔をしてお雑煮を食べているが、伊吹はここにはいない。たぶん自分の部屋だろう。
 そして、やはり伊吹も中央を志望していたか。甲子園に一番近い野球部のある高校を選ぶとは思っていたが、それとサッカーの強い高校がたまたま同じだなんて、どういう偏り具合だ。他校に謝れ。

「なかなかの腐れ縁で」
「ホントね。高校でもサッカーを?」
「そのつもりだけど」
「中央は野球じゃなかった?」
「サッカーも、だよ」

 アイツ、自分に都合のいい偏った情報を親に伝えてるのか? 進路説明会とかでも「野球部もサッカー部も全国大会出場経験豊富です」みたいな話は出てたはずなんだけど。

 もちで腹いっぱいになったところで……ちょうどテレビでは高校サッカーの試合をしている。中央高校の試合ではなかったが、確か次の試合だったような……もうアディショナルタイムに入るところだな。1対1で同点、どちらもいい攻めを見せるがなかなか得点に繋がらない。どちらかのチームが焦りを見せたら……。といういい所なのにテレビの電源が切れる。

「うわぁ!!」

 思わず声を上げ、辺りを見回す。誰? リモコン触ったの!
 まぁ、ここは案の定という感じで、リモコンをバンとひどくテーブルに置いてさっさとリビングを出ていくのは伊吹であった。
 これは、長居すると無事には帰れない気がするので、家に帰って試合の続きを見るとしよう。

「すみません、ご馳走様でした」

 帰宅後、桜井家で見ていた試合は終わったのか、次の試合準備のせいか、テレビCMばかりが流れていた。

 ――中央高校のディフェンス、青木が……。

 来年は無理でも再来年にはきっとテレビでそんな実況をされるに違いない!
 などとおかしな夢を抱いて、俺はひたすら受験勉強に励む。
 そして、プロに引き抜かれて、日本代表、海外移籍! 外国の有名モデルと電撃結婚! 戯言はいい加減にしろ! でかすぎる夢は現実味がなさすぎて逆に楽しくなってくる。でも妄想するだけならタダ。
 とりあえずは、サッカーだから。後のことは後で考える。


 一月に私立二校を受験、一校は合格したのでどうにか高校生になれそうだ。
 油断してはいけないのが二月。卒業式の練習も入って、覚えることだらけ。

「青木、大丈夫か?」

 誰だよ、一組の出席番号一番にしてくれたやつ、恨むよ。
 名前を一番に呼ばれ、声が裏返らないように返事して、カクカクと動いて来賓席、教員席に礼。校長に礼、階段を上がる。

「卒業証書、青木創――」

 練習なのに、練習だから良かったのか、厳かに進行していたはずなのに、ステージから降りるときに階段を踏み外してしまい、体育館内は一斉に笑い声で沸いた。
 ……もう、いやだ。
 これは本番までトラウマになる。それにこの衝撃でいくつか英単語忘れた。


  □□□


 ぼんやり……。

「おい、創、風呂入ったか?」
「……んぇ?」

 俺はまだ制服のまま、ダイニングのテレビを見ているようでそれより遠くに視線が行ってて、実は全然見ていなくて、手には箸を持ったまま、カップラーメンはもう汁がなくなるほど伸びて冷めている。もう九時だし!
 今日は俺の方が帰りが遅く、父さんは先にご飯食べて風呂に入っていた。帰宅して夕飯を食べ始めたのは確か七時半ぐらいだったはず。風呂から上がった父さんは自分の部屋に行ってしまってダイニングには俺ひとりだった。
 なのに九時? どういうことだ? すっかりぼんやりしてしまって……。
 と、ここで本日何十回目のリピート再生が始まる。市営アパートの影で……。

 ――バン!

 箸をテーブルに叩き付ける。
 いかん、いかんぞ。今思い出したら悶絶してしまうぞ。堪えろ、父がダイニングから出て部屋に戻るまでは!
 なにのんびり冷蔵庫の前で冷蔵庫あけっぱなしで麦茶飲んでるんだよ、部屋に持って行けよ!
 いやいや、俺がさっさと風呂行けばいい。制服をダイニングで脱ぎ散らかして洗面所に飛び込む。ふと鏡に映る自分と目が合うけど、なにニヤけてんだよ、気持ち悪いな! そのぐらいじわじわとニヤニヤがにじみ出ている。さ、まず冷水シャワーで頭冷やしましょうね。

 まぁ、その場の勢いというものもあります。あの場合はもう、そうしたかったというか、ね。そうせざるを得なかった。
 悲しませていたことに変わりなかった。それを埋めてあげなければと思った。
 確かに俺は部活で帰りが遅い。それをいい訳に、メールや電話で済ませていた。付き合うって、そういうのだけじゃダメだった。疎いっていうか、初めてだから、そういうの全然分かってなかった。
 俺だって逢いたくない訳じゃない。だけど、羽山だって家事をしなければならないし、親父さんも仕事が終われば帰宅する。それを気にすると、どうも部活帰りに逢いに行ってお父様に遭遇したら.……なんて考えると少々引ける。他人んちのお父さんってどうも怖い感じがするのはなぜだろう。
 さてと、明日からはできるだけ早く帰るようにして、家事の邪魔とお父さんとの遭遇はできるだけ避ける形で羽山に逢いに行かねば、だな。
 ……ホントに、中学在学中にはこういう関係になるなんて予想さえしていなかった。中学を卒業して三ヶ月ぐらい。どこで何が起こるか分からないものだな。


 そして、俺の誕生日、六月二十三日。この日は平日ではあったが、運よくテスト期間中で部活は中止だった。
 羽山の学校もちょうどテスト期間で、とは言っても彼女は部活動をしていないので帰る時間は通常通り。待ち合わせは三叉路にあるあのコンビニ――だったけど、途中で会ってしまった。これは初遭遇。

「コンビニ寄らないでウチ来てよ。あげたいものがあるんだ」

 と嬉しそうに言ってくる。プレゼントがあると察していいのか? 過剰なぬか喜びじゃないよな?
 あげたいもの?
 ま、まさか!!

『お父さん、まだ帰らないから……イイヨ』

 ちょ、まだ早すぎゃしませんか! 何も準備してない……。

 ――ただの過剰な妄想だ。

 まだ二度目のアパートの一室、羽山家。
 準備するからと羽山の自室へ通される俺。
 準備? シャワーを浴びてから的なあれ?
 よいよ、俺の準備の方ができてなくて視線きょろきょろ、心臓バクバク。
 そして間もなく開くドア。

「お待たせしましたー。コーヒーより紅茶の方がたぶん合うと思うんだー」

 羽山は制服のままだった。髪も濡れてはいない。持っていたのはトレー。ティーポットと二つのカップ、それからケーキ?

「今日はもう焼く時間ないかなーって思って、昨日焼いといたんだー」

 クリームでデコレーションされたものではなく、シンプルなプレーンのパウンドケーキだった。

「まだ日が浅いから、アレルギーや好きなものとか嫌いなものとか分からなかったから、プレーンだけどね。小麦粉、卵のアレルギーない?」
「うん、アレルギーはないよ、大丈夫。それに特にキライな食べ物もないと思う」

 誰だよ、よからぬ妄想をしてたヤツは、俺だ。
 しかし、まさかこのようなものが出てくるとは思いもしなかった。
 ケーキは甘いけどしつこくなくて、ついついもう一個もう一個と手が出てしまう。キリがない。それに、コーヒーより紅茶は大正解、ベストマッチだ。
 家事ができて料理がうまくて、そのうえお菓子も作れて……優しくて、一途。ほんと、俺なんかにはもったいない……けど、誰にも譲る気はない。

「って待てよ、この前の朝食に食パンと卵出てたじゃん!」
「あ、そうだ、小麦粉と卵だ!」

 アレルギーも何も……今更じゃないか。


 話をしながら、ケーキのほとんどを俺が食べてしまい、陽は傾く。
 日が長くなり始めているので、気付いたらいい時間だ。羽山はもう夕飯の支度をしなければならないだろう。

「じゃ、帰るね。今日はありがとう」
「いえいえ。あ、あとプレゼント……」

 と、学習机の引き出しから包装された箱型のものを取り出して渡してきた。

「何がいいか分からなくて、たいしたものじゃないけど……」
「ありがとう。ホントに誕生日が逆じゃなくて良かった。俺だったら何もできなかった」
「そんなことないよ。一緒にいられるだけで、私はいいから」

 抱き寄せて、キスをして、その日は別れた。
 また明日コンビニで、と約束を交わして。

 アパートの階段、出入り口にて一人の中年男性とすれ違った。
 どこかで見たことある? そんな気がして帰りながら考えていたのだが……、

「さっきの、羽山のお父さんだ!!」

 もうちょっとのんびりしてたら、羽山の父さんがもう少し帰りが早かったら、遭遇してた、完全に。今日のはニアミスか。あぶねーあぶねー、気をつけよう。まだ面と向かってお付き合いしてますなんて言えるほどの度胸はない。

 などと考えていたら、帰りに夕飯を買い忘れてしまった。
 冷蔵庫を開けても、飲みかけの麦茶、空のペットボトル(捨てろよ)、いつ買ったか謎のちくわ、消費期限が四月? 
 ここはカオスか、はたまたタイムマシンか。
 いつからそこにあるのか分からない生米研いで炊いて食べる度胸はない。
 さぁどうする? 悩む必要はない、「買いに行く」これ一択。
 このタイムマシン冷蔵庫はまた後日、片づけるとしよう、という建前で見なかったことにして、帰って早々また家を出て来た道を戻るとかもう、どういうことだ。

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記事タイトルが前回とは対照的に……

ブログ書いてるときにブラウザが「反応なし」になりやがって、書いてたことが消えました。
笑えねぇわ!!

全く更新される気配がないというのに、Web拍手ありがとうございます。

9/10 17時
9/22 4時
9/26 7時
10/2 15時
10/8 20時
10/15 5時
10/21 20時

ポチっと押してくださってるのに、何もできてなくて申し訳ないです。

ブログ書くついでに解析も見ましたが、どうもブクマからが多い気配?
せめてサイトTOPに「サイト更新する手段がないので、生存確認等はブログで」みたいなこと
を書いておきたいが……ビルダー入れることに成功した窓7はぶっ壊したし、XPは無線LANじゃないし……LANケーブルぐらいはあるけど……放置しすぎで動くかどうか……
はっきり言えば、XPまで出すのは面倒……アイツ首折れてるから面倒なんだよ(ヒンジ死亡)。
8.1も何で遅いか原因分からず、メモリ追加しようかと思ってた頃にCPUのスペックをようやく理解し、
「あ、これは遅くて当たり前だ」
と分かったのがごく最近。メモリ足す前に気付いて良かったな。
まぁ、7よりは天と地の差があるほど快適なので文句は言わないさ。
ブログ書いてる途中で反応なしになったのは許さんけどwww

7は、起動から安定まで余裕の10分コースだったような……
ぶん投げてぶっ壊したわけではなく、そんなロースペックでハピホしたのが原因で、動かなくなったまま、再起不能である。
初代XPといい、私さんはゲームでPC壊す天才ねw

もうPCでゲームだなんて、恐ろしいことはできん。

7のHDD抜くだけ抜いて、まだケース買ってないな……。

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そりゃ夏ですもの。
県大会や甲子園ですよ、高校野球ですよ!!

ようやくPCでワード開いたので……
いくらか書き溜めて、ブログでプロトタイプ扱いで公開してたけどすっかり忘れ去っていたそうつば5話、上げておきました。
15話分程度ずっと前に書いて放置してるので、またちょいちょい直しつつ出せればな、程度で。
すぐ忘れる鳥頭だから、たぶんこのまま数か月余裕の放置でしょうね。
わはは。

ネットはねー、遅くなったよw

まぁそれは理解したうえで変えたんだが。
携帯代安くなるなら、ネットの速度ぐらい捨てるわ!
実質、ネット代無料みたいなもんだぜ?

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  5☆つばさ


 寂しい……。
 ベッドで一人、ぱたりと倒れる。
 一夜を過ごした部屋……。
 抱きしめられはしたけど、それ以上は何もなくて、少しもどかしい?
 少女マンガの影響受けすぎね。マンガと現実は違うし、人それぞれ。でも……、
 カレシできました!!

 日曜日の午前中、出張に行っていたお父さんが帰ってきたのでダイニングでお出迎え。
 うっかり青木くん泊めてたら大変なことになってたかも、と想像しつつ苦笑い。

「どうした、変な顔して」
「別にー」
「鼻声だな、やっぱり風邪ひいたか?」
「うん、金曜に熱出てたけどもう大丈夫」
「そうか……また悪化させないように暖かくしとけよ」
「はーい」

 自室に戻り、携帯をいじりはじめる。
 ――お父さん帰ってきたー。うっかり泊まってたら大惨事だったかもね(笑
 青木くん宛にメールを送信。
 今日も雨だけど、青木くんは部活休みかしら?
 外は今日も雲ばかりでどんより灰色の空。そろそろカビが生えそうなぐらい雨ばかり。
 でも、少しだけ雨が好きになった。
 メールの受信を知らせる着信音……青木くんからだ。
 ――昨日、引きとめてくれなくてありがとう。助かった。
 そんな返信に鼻で笑ってしまう。
 ――今日は部活お休み?
 ――今日も休み。試合前だったら雨とか関係なく部活あるけどね。
 おや、私やっぱり雨が嫌いかも。
 結局、雨が降って部活が中止になっても、デートするような天気ではない。

 ――雨、キライ!

 やはりそうそう好きになれる相手ではなかった。
 その思いが届いたのか、あの雨は一体何だったのかと思うほど、急に晴れの日が続いた。当然、コンビニで青木くんに会うことはなくなって、メールは毎日やりとりして、電話もしてるのに、不安ばかりが募った。

 私は女子校、青木くんは共学。
 見渡しても同性、周りには異性もいる。
 学校が違う、帰る時間が違う。
 いろいろな違いが、私を不安にさせた。
 お互いに想いを伝えたあの時間は夢だったのかな、なんて現実味もなくなってくる。
 むしろ、その気持ちを知ってしまったから、これまでと変わらない生活が苦しく辛いものになってしまった。価値観とかがらっと変わって、もっと楽しいものになるとどこかで思っていたのに。
 夜、一人布団の中で声を殺して泣いていた。
 一週間で耐えられなくなって、青木くんが帰宅途中ぐらいの時間に電話を掛けた。

『はいはい、どうしたの?』

 すぐにいつもと変わらない口調で出てくれた。
 もう、ガマンできなかった。涙声のまま、想いをぶつける。

「……青木くん、逢いたいよ。寂しくて、悲しくて、辛い……」

 電話口で私は泣き出してしまった。
 きっと青木くん、困ってる。でも、携帯を離さず、彼の言葉を待っていた。

『すぐ行くよ。家にいるの?』
「うん」
『今、コンビニ近くだから、アパートの駐輪場まで出れる? すぐ行くから、待ってて』

 と、電話は切れる。
 泣くのを必死にこらえ、顔を洗いに行って、玄関から出ると階段を駆け下りる。涙がまた頬を伝う。
 駐輪場はアパートの出入り口正面。待っているのももどかしくて、道路の方に出て青木くんの姿を探す。
 人通りも車通りもない、市営アパートにだけ続いている道。
 薄暗いアパートへの道へ入ってくる一台の自転車のライト。私は駆けだしていた。
 私に気付いた青木くんは自転車を降りる。
 もう、何も考えずその胸に飛び込んだ。
 自転車が倒れた。
 逢えて嬉しいはずなのに、涙が止まらな。

「羽山……嬉しいけどここは恥ずかしい。とりあえずアパートの影とか行かない?」

 周りには特に何もない場所ではあるけど、いつアパートの住民が通るか分からない、そんな場所で抱き合っていた。それこそ父がたまたま通りかかったりしたら大変だ。

「ご、ごめんなさい……」

 慌てて離れる。
 青木くんは倒れた自転車を起こして、片手で押しながらアパートの方へ向かう。左手では私の手を引いて。
 アパートの影で、初めてキスをした。

「ごめん、辛い思いさせてたなんて気づかなくて」
「部活があるから逢えないこと分かってるのに、どうしたらいいか分からないぐらい不安になって……」
「電話やメールやってれば大丈夫って考えが甘かった。毎日来るから」
「……でも」
「俺も逢いたいから来るんだ。だから、コンビニのところまで帰ってきたらメールか電話する。用事があって逢えない日があってもいい、明日も、明後日も、毎日来るから」
「うん……」

 青木くんの腕に抱かれ、何度も唇を重ねた。
 どんなにキスをしても、気が済むことなく、むしろどんどん離れたくない気持ちが大きくなる。だけど外が真っ暗になってきたから、そっと離れた。お父さんもそのうち帰ってきてしまう。

「ごめんね、帰るの遅くなっちゃうね」
「俺は別に遅くなっても大丈夫だよ」
「お父さんが帰ってきちゃう……」
「そうだね。また明日、来る前に連絡するから」

 別れ際にもキスをした。
 青木くんの姿が見えなくなって間もなく……一台の車がアパートへの道へ入ってくる。
 嫌な予感がして慌てて部屋へ戻っておよそ五分、父が帰宅した。


  □□□


 私が青木くんのことを好きだと自覚したのはいつだろう?
 小学校は違って、中学校で一緒になった。
 桜井さんとケンカしていたのを見て、ようやく顔と名前が一致した感じ。
 その少し後にあった席替えで同じ班になって、一年生が班単位で地域にある歴史のあるものなどを探索する遠足――地域学習を一緒に回った。運動なんてろくにしたことないから、校区内を徒歩で回るのはけっこうきつかった。
 このときから青木くんとは話すようになったけど、二年では別々のクラスになった。
 夏休み明けにふと気になって青木くんに話しかけたのを桜井さんに目撃されていたようで、このとき絡まれたのが初めての接触。
 一年のときに青木くんとケンカしてるのを見ていただけに、かなり恐ろしい人なのではないかと不安だったけど、話してみると自分に正直なおもしろい子だった。まぁ、手は早いんだけど、乱暴という意味の方で。
 中学三年の間に桜井さんと同じクラスになったことはないけど、何かと青木くんを心配していて、私を使っていろいろと聞き出したり、気遣ったりしていた。
 私は桜井伊吹のパシリか!
 仲直りしたら? とは言ったことあるけど、断固許さん! の一点張りだった。

 三年になってまた青木くんと同じクラスになって、また話すことは増えたけど、どうもこの歳になって異性と親しく話していると、「付き合ってるのか」とか「好きなのか」ってすぐにからかわれるのが妙にイヤだった。
 青木くんはそういうのを気にせずに、他の女子とも話すし男子からそれを妬まれることも特になく、クラスのムードメーカー的な立ち位置にいたように思う。
 修学旅行では別の班だった。
 集合時間にふと、青木くんの班を見て、楽しげに班員と話していて……自分もあそこにいたかったと思った、このとき好きなんだと自覚した。
 だからその前からきっと、そういう風に思っていた。
 からかわれるのがイヤだからって、昼休みや放課後に二人きりで進学のことや家のことなどを話していたから。唯一の共通点、誰にも侵されたくない領域。

 本当は、夢なんて後回しにして同じ高校に進学したいとも思ってた。
 でも、夢の話をしてしまった後だから、もう、それだけはできなかった。
 私は看護科に、夢へと進むしかなかった。
 進むからには衛生看護科から専攻科、五年一貫――三年目で准看護師の試験は受けれないけど最短で正看護師の試験を受けれる、一番夢に近いルートを選んだ。

「いいの? それで」

 二学期最後の日。三階、特別棟への渡り廊下。午前で本日の日程を終えて昼前の放課後。帰ろうとしていたところ捕まって連れてこられた渡り廊下。最上階ゆえに柵はあっても屋根はなく、壁も当然ないので冬独特の冷たい北風にさらされてただただ寒い。横にいる桜井伊吹は私の卒業後の進路について聞くだけ聞いて、つまらなそうにそう言った。

「アンタの夢はわかったけど、青春はどこよ。白球おいかけてごらんなさい」
「野球はちょっと……だから羽山ですってば」
「じゃぁダイスキなサッカーボールでも追いかけてみる?」
「別にサッカーも好きというほどでもないし、スポーツは……」
「ふん、つまんない。ま、安心して。創がウワキしないかしっかり見張っといてあげるから」
「別に付き合ってないよぅ」

 真実を言ってるのに、なぜか桜井さんは口をへの字にして横目で私を見る。

「あたし、創と同じ中央高校行くの、羨ましいでしょ?」
「うっ……」

 ド直球である。何に対しても彼女に遠慮というものはない。
 この人にはどうやら私が青木くんを好きだってこと、見抜かれているようだ。

「強いのよ野球部。甲子園常連で。サッカー部なんかぶっ潰してやるわ」
「サッカーも常連って聞いたよ」
「知ってる」

 桜井さんが学校一緒なら、卒業後も会ったときに情報ぐらいは入ってくるかな。
 やっぱり、卒業して離れ離れっていうのは寂しい。中学の三年なんてあっという間で……心残りばかりだ。もっとこの学年メンバーで、学校生活を送りたかった。
 今日で二学期は終わってしまった。残る中学生活は三学期……いよいよ自分の進路を決める入試本番。出願、入試、合格発表、入学手続き、卒業、仮入学……高校への道に至る、すべてが詰まっている感じ。そして四月になったら、環境ががらっと変わる

「告白すれば?」
「ななな、なにををを!!!」
「浮かれて見事に落ちるかもね」
「ひどいぃぃ」

 落ちる、こける、滑るは受験生には禁句だよー、縁起悪い。

「桜井さん、もう帰ろう、寒い」
「伊吹よ」
「……伊吹……ちゃん?」
「じゃ、よいお年を、つばさ」
「あ、うん……よいお年を」

 教室のある校舎へと入っていく桜井さん――伊吹。
 いつもアンタって言うから私にはそこまで興味ないんだと思ってたのに、ちゃんと名前、知ってたんだ。
 彼女は男子でも女子でも、誰とでも話すし、特定の誰かとだけつるんでる方でもない。どこか恐れられていて、近付き難い部分もあって、なのに嫌われている訳でもないし、意外とお人よし。全くもってよく分からない人だ。
 ビューっと強めの風が吹き付けてくる。それでなくても痛いぐらいに冷えてる顔も指先も足も。帰ろうとしていたところで連れて来られたので防寒はしっかりしてるけど……これは雪でも降るのではないかという気温。
 早く帰ってストーブで温まろう。昼食取った後は受験勉強。いくら推薦が決まったとはいえ、油断はできない。
 小走りで校舎に入ると、風がない分暖かく感じる。
 もう誰もいなくなってしまった二学期最終日の放課後……廊下を歩く足音は私ひとり。
 卒業まで、もうそんなに残されていないんだと心の奥で寂しく感じた。

「ささやんありがと。また来年ねー、といいつつ明日来るかもだけど」

 生徒玄関へ向かうところで職員室の方からそんな男子の声。
 プリント束を抱えた青木くんだった。

「自分でできるようになれ」
「できないから教えてもらいに来るんじゃん。むしろうちに毎日来てよ」
「オレはこれからが忙しいんだよ」

 ささやんはクラス担任であり数学担当の男性教諭、笹本先生のあだ名……というか、先生と仲のいい生徒がそう呼んでいる。
 この風景から察すると、青木くんはずいぶん勉強を頑張っていることがわかる。
 気付かなかったふりをして、玄関で靴を履き替える。スリッパは……みんな置いて帰ってるみたいだから私も置いて帰ろう。
 玄関を出ると、ちらちらと白い綿のようなものが降っている。

「うわー雪だー。通りで寒いわけだ」

 声がした方を振り返ると、青木くんが靴を履き替えている。

「何やってんだ羽山。寒くない?」
「単に今帰りなだけですが」
「え? 早くに教室出てなかったっけ?」
「途中で友達に捕まってたの」
「へぇ。そのお友達の姿がないようだけど」
「話が終わったら、私を置いてさっさと帰っていったよ」
「何かひどくない?」
「そういう人だから気にしてない」

 桜井みたいなヤツが他にもいるんだな、と呟いていたけど、そこはあえて突っ込まないでおく。まさにその人でしかないし。

「勉強は順調?」
「うん、まぁ、そこそこ。最近は過去問やってるんだ」

 と、先ほど職員室で先生から受け取ったものだと思われるプリント束を見せてくる。
 あれは公立の過去問題だったんだ。そこまで真剣に受験勉強に取り組むなんて、一年前は思わなかった。私が言った余計なことは、彼にとってちゃんとプラスになったことは喜ばしいことだ。きっとこれなら、来月の私立入試は大丈夫なはず。だけど私立の合格発表で油断して公立試験に向けた勉強が思ったように進まなくなったりしないかな? 誘惑だらけの二月。入試が三月だからといって、油断してはいけない期間。
 この一年で中央高校を目標に成績を伸ばしてきた人だ。そのぐらい大丈夫だよね。
 手を付けないうちからめんどくさいとか言ってたくせに、すごい努力家なんだ。

「休み中も頑張ってね」
「ああ、羽山の風邪ひかないようにな」
「うん、それじゃぁ……」
「……そういえば自転車か」

 って玄関前で別れるような会話を交わしても、同じ自転車通学組なので結局駐輪場まで一緒に行くことになるというなんとも言えない気まずさよ。
 そして雪を体の前で浴びながら自転車で走ること十数分で自宅アパートへと到着。外とたいして変わらない室温の部屋に、真っ先にファンヒーターの電源を入れた。

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まずはWeb拍手お礼から。

6/17 9時
6/29 18時
7/21 13時

に拍手ポチしてくれた方、ありがとうございます。
いいかげん何かしなさいよって感じですが何も出そうにないです、申し訳ない。


ネットを光に変えてそんなに経ってないんだが、携帯の割引きくところに変えることにした。
光じゃないから、そりゃもう、ダウンロードの遅さは一目瞭然なんだけどね。
毎日デカい容量のものをDLするわけでもないし、今やってるPS4のオンラインゲームもまぁ、気になるほどかくつかないし、自分はやらないし、なにより期間限定でプラス加入してるだけだからラグろうが関係なくなるし。
まぁ、ゲームのアプデとかくっそ時間掛かるだろうな。放置で回避だ。
アイフォンやPS4で動画見るのに困らない程度だし、携帯代が安くなって、ぶっちゃけネットの料金より携帯の割引の方が金額高いという特典?
光にはセキュリティソフトもついてたけど、なくなるわけよ。だからもう、前に使ってたやつに戻したの。
だったらまぁ、PCがサクサク動くようになったわ。
やはりアイツが原因だったか……。
でもセキュリティソフトのDLにAir18分、光1分たらず……とすごい速さの違いを目の当たりにしたけどな。
ネットするには問題はない。今PCね。



創作。
車運転してるとあれこれ考えてるんだが、降りるとダメです。
現在、放置2作ですか? 1ですか? 1つはプレみたいなもんなので、カウントしませんか?
新1作は……どうも迷走。ポイントはあるが、中身がすっかすか。これも書いていけば詰まってくるもんなんだけど、作業にとりかからないから何とも言えない。
それより放置どうにか……すべきだろうけど、あれ長いんだよ、先が。
プレ公開したあれも、ちと長い。
新はそんなに長くならないようにとは考えてる。

だけで、何もしてないんだけどな。
脳内でたまに考えてるけど全然進まない感じ。

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今日はWi-Fi繋がらんなぁと思ってたら、プロバイダ氏がダウンしておった。
料金未払いかとちょっと不安になった。

とかはついったにも書いたな。


相変わらず何もしていないのに、ちらっとPCを触ってます。
またしてもWeb拍手ありがとうございます。
全くケツひっぱたかれてる気がしてません(もうダメじゃん

3/19 9時
4/5 16時
4/24 16時
4/28 11時
5/20 14時
5/23 20時

拍手ありがとうございます。

体調も少しは良くなってきたので、そろそろリハビリがてら何かやりたいとは思ってるだけで、結局何もしてないのが現実なんだよなぁ……
PCの動きも悪いし、やはりメモリ積むべきなんかしら……(PCショップで5000円という値段を見てためらった

買い替えれたら一番いいんだが、もう金ないわい。
いつもないわい。
ビルダーが先か!?
うーん(-ω-;)

リハビリって、何書けばいいんだろ……(オイ!

どこかの投稿サイトの募集要項に乗っかろうかとかは思うけど、全然やってねぇ(笑
むしろブランクwww
どんだけ書いてねぇよ。

拍手[0回]

あけましておめでとうございます。
今年もたぶん何もしません(オイ

久しぶりにPC触ってまして、Web拍手見たら……
ということで、まずはお礼から。

2017年)12月30日 21時、
2018年)1月16日 7時、
1月31日 3時に2回、
2月13日 10時、
に拍手ポチっとしてくださった方、ありがとうございます。

何もしてないのに申し訳ないです。


どうにかビルダー導入していた窓7が死亡してしまい、サイト更新する手段がなくなりました。
XPを動かせばどうにかできなくもないかもしれないけど……。

ゲームでPCぶっ壊すの何度目かわからないので、もう、PCでゲームはやりたくない。


ということで、文章系を更新するならブログ、絵ならピクシブかな……。
動けば、の話。


先日衝動買いしたペイントソフトがなかなか扱いにくいです。
やはり慣れたものが一番だなと思います。
これから慣れろ? なれるほど触るかどうか……。

拍手[0回]

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プロフィール
HN:
椿瀬誠
HP:
性別:
非公開
職業:
創作屋(リハビリ中)
趣味:
駄文、らくがき、ゲーム
自己紹介:
元々はヘンタイ一次創作野郎です。
絵とか文章とか書きます。
二次もどっぷりはまってしまったときにはやらかします。
なので、(自称)ハイブリッド創作野郎なのです。
しかし近年、スマホMMOにドップリしてしまって創作意欲が湧きません。
ゲームなんかやめてしまえ!

X(ついった)にはよくいますが、ゲーム専用垢になってしまいました。
@M_tsubase

なので、たいっつーもやってます。
たぶん
@tsubase341
こちらは、椿瀬誠名義です。

サイトは、更新する手段がなくなってしまったため、放置になっております。
修正しようがない量なので、あれはなかったことにしてください。
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