救急車。

【４月７日午後８時５０分、椿瀬宅前の様子】

えー、見てのとおり、ピーポーピーポーってサイレンを鳴らすやつが来ました。
左腕が血まみれな人を乗せ、サイレンを鳴らして走る救急車。
八年ぶりぐらいに救急車に乗りました。
乗ってるときはなぜか楽しかった。
病院に到着し、処置室で２０針縫う。


僕じゃない。
配偶者が運ばれたんだ。
カミソリで腕切って――要は自殺未遂ってやつ。
昨日は興奮状態だったせいかなんともなかったんだけど、夜中に二度もうなされて目が覚めた。
今日になって自分もものすごく傷を負ってることにやっと気付いた。

生々しく蘇る傷跡。
使われたカミソリ。
大量の血、血痕。

刃物への強い恐怖感。
胃の痛みと吐き気。
頭痛、耳鳴り。
心臓を締め付けられるような痛み。
何だか泣きそうだし。
以前にもあったうつに近い部分もある。

うまく自分から切り離す事ができれば、早く立ち直れるだろうけど、今回ばっかはトラウマになって長期にわたって悩まされそうな気がしてならない。

せっかく創作意欲が湧いてきて、調子よかったんだけどな……。
次の作品について考えがまとまってきたのに。
もうちょっとで次のが上げられそうだと思ってたのにな。
いつ更新できるんだかわからなくなっちゃった。

何でもかんでも飲み込んで、溜め込んで、相談する人いなくて、自分で消化して生きてきたから、またそうするしかない。
ここに書いたことで、少しでも楽になったらなって思っただけ。

何でも相談できる友達でも、兄弟でも、大事にすべきだよ。
友達も兄弟もいないから言えることだ。

頼っていた配偶者があんなんだ。
頼る者さえ、僕にはもう、いなくなってしまった。
そんな配偶者を支えることができるのか、二度目となると、もう自信はない。