ちろ。

今年の5月中旬に生まれた2匹の猫のうちの1匹。
ちろ　と呼ばれてました。
10月10日、不慮の事故でこの世を去りました。

9月にこの子に噛まれてから、僕は猫たちと向き合わなくなりました。
鬱陶しいとも思ってました。
その日も、玄関から出ると、足にまとわりついてきて、歩くのも大変でした。

出かけるときも車に寄って来たりして危ないから、えさをまいて出るのが僕の習慣でした。
でも、僕が運転しないから、とそれをしなかった。
えさはバッグにはいってることを自分で知ってた。

なぜそれをしなかったのか、

今、どんなに悔やんでも、あの子はかえってこない。
時間は戻らない。死んだものは蘇らない。
もう、なにもしてあげられない。

だから、毎日、なんとなく過ごすんじゃなくて、
できることをして、
あとでできるだけ後悔しないように、今を生きたいと思った。


いつも、べつに飼い猫じゃないから……なんて思ってたけど、
ちろは家族でした。

やさしくしてあげられなくてごめんね。
僕はけっこう無関心なところがあるから、
もうちょっと、人にやさしくしようと思うよ。