かつてネット小説書いてた人のリハビリ場所
今年中に更新作業するつもりがなさそうなので、そうつば(仮)2話目を晒しにきました。
更新したとしても、リンダの修正分と、1話分最新話があるかどうかなので。
ついったは別垢にいます、ちょっとした現実逃避(?)です。
キャラブレ、内容ブレはまぁ、仕様だと思う(いい加減にしろ
更新したとしても、リンダの修正分と、1話分最新話があるかどうかなので。
ついったは別垢にいます、ちょっとした現実逃避(?)です。
キャラブレ、内容ブレはまぁ、仕様だと思う(いい加減にしろ
2★そう
コンビニのレンジで温めてもらったけど帰宅までに少し冷めた弁当を家でも一度チンして、カップ麺にお湯を注ぐ。今日の夕飯、毎日代わり映えなくて飽きてはいるのだが、食べなきゃ生きていけないので最近は仕方なく食べている感じ。
「いただきます」
一人でも、コンビニ弁当でも、両手を合わせてから食べはじめる。
どんなに飽きてても腹ペコなのでがっついて食べる。弁当の白飯がどうも足りない。炊けばいいのに、それはめんどくさい。すぐに出来上がらないから。
ううーむ、どうしたものか……ま、諦めるしかない。
カップ麺の汁まで飲み干して、ごちそうさまでした。
毎日こんな夕食。体には悪そうだ。
しばらくすると、家の横の駐車スペースに入る車の音が聞こえる。父さんが仕事から帰ってきたようだ。
「ただいま」
「おかえり」
カサカサというレジ袋の音と共にダイニングに入ってきた。父さんも自分の夕飯を買っての帰宅だ。帰る時間が違うこともあるし、その日に食べたいものが合わないこともあるので、平日の夕食だけは各々自分のものだけ買ってくる。
「もう食べたのか?」
「うん、さっきね」
この生活もずいぶん長い……ような錯覚に陥るが、まだ一年以上二年未満。母さんと、当時小学生だった弟がいないことにも慣れてしまった。今、二人がどこでどう生活しているかは知らない。むしろ、本当にいたのかさえ俺の中では曖昧になってきている。
風呂を掃除して、湯を入れて、いっぱいになっている洗濯機に更に洗濯物を盛る。
最後にいつ干したかわからない布団でおやすみなさい。
朝は前日に買っておいた菓子パン食べて、早めに家を出てコンビニに寄り、不足してる朝食と昼食を買ってからの登校。
授業中のエネルギー消費はエコモード。昼は色んな人からおかずをもらいつつ、コンビニ弁当をぺろり。
部活に集中してエネルギーを消費する。
現キーパーが三年生で、一年にも二年にも替えキーパーのいない我が部。ディフェンダーの俺が、反射神経の良さを買われ、キーパーとして鍛えられてる。もっと早くから控えの選手作っとけばいいのに……。
先日の、リンチのようなサッカー部のドッジボール大会。内野が俺だけで、他は外野で投げられ続けるボールをキャッチかパンチングで弾く。避けることは許されないという地獄のような訓練はさすがに参った。
今日も部活でクタクタになっての帰宅――の前にコンビニで夕飯調達。こんなに疲れていては自炊なんて無理。まあ、時間があってもろくに作れはしないけど。
しかし、そろそろ新作の弁当が出てくれないと、飽きてきたんだけどな……なんて思ってもいつもと同じ弁当が並んでいるだけ。
ふと、店内を見回す。
――さすがに今日は羽山に会うわけないか。
部活やってないって言ってたし、昨日は帰りが遅くなって、たまたま会っただけなんだろうな。
ため息が漏れる。
疲れてる。誰でもいいから近況を話したい。懐かしい話も。それから……。
新しい環境が、過酷すぎて弱音吐きたいのか俺は。かなり疲れてるんだな、早く帰ろう。
仕方なくからあげ弁当を選んで、今日はカップ豚汁をお供にさっさと食って寝よう。
部活をやめてしまえば……何であの学校に進学したのか、分からなくなる。
夢がまだ見えないから、中学の部活で頑張ったサッカーを続けようと思った。
国立常連校、何のために苦手な勉強を頑張った。
何のビジョンも見えていなかった俺に、夢の話をしてくれたのは、羽山だった。
彼女は看護師になると言った。
なりたい、ではなく、なるのだと。
彼女は看護科のある高校へ進学した。確実に看護師への道を歩んでいた。
□□□
「どうしたの、青木くん」
とても、いい顔で話をできる心境ではなかった。
羽山は俺の異変に気付いた。他は、気付いているのかいないのか、心配して声を掛けてくる者はいなかった。
□□□
二学期に入って突然母親がいなくなった訳ではない。八月の初めに、弟と出て行った。原因は、子供の俺にはよく分からなかった。大人の事情ってやつだろう。
朝起きても朝食は出てこない、昼になって昼食が出てくるはずもなく、買い置きしてあるカップラーメンに湯を注いで食べる。夕食は父が帰宅するときに弁当を買ってきてくれる。父は仕事で日中はいないし、家事をしてくれるわけではない。いろいろ、自分でやらなければならなくなった。
着る服もなくなって、同じ服を二、三日……さすがに夏は臭う。洗濯もしなければならない。
風呂は面倒だからシャワーにした。けど、シャンプーとボディソープがなくなってしまった。
トイレットペーパーがなくなってしまう。
買いに、行くのか?
「なんだろう、これ……」
中二の俺には、いろいろ衝撃的であった。
ゴミは、掃除しないと散らかったままだし、捨てに行かないと部屋にたまるのか。部屋が変な臭いで気持ち悪い。
シンクもいつから放置されているか分からない皿が積んであり、虫が湧いている。
ゴキブリ踏んだ。
母親ってなんだよ。
いないだけでなんだよこれ。
何で弟は連れて行って、俺は置いていったんだよ。
そんな疑問に、答えてくれるものは誰もいない。ただただ、心がすさんでいく。
今日も伊吹が部屋からこちらを見ている。
中学に入学して間もなく、アイツとケンカした。だから頼れない。
一人で抱え込む。それだけ。
どうにか洗濯をしてみたけど、よく洗剤を入れ忘れたり、洗濯物を入れすぎて回っていなかったりした。ただ濡らして脱水しただけ。
干したら干しっぱなし、着るときに取り込む。
トイレットペーパーを自転車のかごに突っ込んで帰るのはどうも嫌だったので、シャンプーとかと一緒に父に頼んだ。
シンクの放置皿はどうにもしたくなかったので、燃えないゴミの日に捨てた。
ゴミは回収日の前日に出しに行くようにした。よく忘れるけど。
どうにか、人間らしい生活が送れる程度にはなったけど、そういう生活には二学期が始まっても慣れなかった。
朝食をよく買い忘れてしまい食べれない。腹が減った。昼の給食は人一倍食べる。食べようが食べまいが給食費は同じなんだから、たくさん食べた方が得だった。
部活はどうも身が入らない。休み中から怒られてばかりだ。いっそやめるべきだろうか、なんて考えてしまう。
□□□
せっかく羽山が声を掛けてくれたのに、逃げるように去ってしまったことを後悔していた。
話したかったのだろうか。話してどうするんだろう。いや、聞いて気分のいい話じゃない、しなくて良かった、はずだ。
確か羽山には母親がいない。参観日に祖母が来ているのを一度見たことがあるし、体育祭は誰も来ず、懇談の時は父親が来ていた。
一瞬、同じ環境かと思ったが、あっちにはおばあちゃんがいるじゃないか。ウチみたいなひどい状況って訳じゃない。もしかしたら同じ目線で話が出来るんじゃないかって少し期待してしまった。
違う。他人は他人、自分は自分。話したところでどうこうなるもんじゃない。
でも――誰かに話して楽になりたい気持ちもあったが、ぐっと押し殺して内に秘めた。
放課後、背後から襟を握られ引きずられた。
「なんっ、ゲホッ!」
カッターシャツと下に着ている体操服の二段構えで首締まる、苦しい、死ぬ!!
意識が遠のきそうになる中、廊下を引きずられるように連れて行かれたのは特別棟への渡り廊下。そこに突き出されるように放られ、ようやく解放された。
(誰だよ、殺す気か!)
咳き込むばかりで声は出ないが、睨むように後ろを振り向くと……俺の体引きずっていた人物は桜井伊吹。相変わらずとんでもねぇヤツだ。見下すような視線をこちらに向けているのがかなり気に食わねぇが。
コイツ……どういうつもりだ!
よほど恨まれてるのか、たかだか野球部に入らなかっただけで。いい迷惑だ。
しかし、伊吹は顔を逸らしてすっと立ち去る。
どういうことだ? さっぱり意味不明。
「青木くん、大丈夫?」
と俺が放り込まれた側とは反対から声がした。顔をそちらに向けると……。
あれ、羽山? 本日二回目。昼休みに変な避け方してしまったからなんだか気まずいんだけど。
呼吸をどうにか整え、
「うん、ちょっと死ぬかと思った。アイツ、人の扱い方が粗すぎる」
また咳き込む。かなりいい感じに食い込んでたから喉が。
「ほんと、粗すぎる」
と羽山は笑う。
でもこのセッティングは何だ? はっ! もしや、ここここ、
「青木くん」
「は、はい?」
なぜか声が裏返る。動揺しすぎだ! べつにそんな、そうと決まった訳ではなく、ただたまたまここに放り込まれて、そこに羽山がたまたまいただけであって、何考えてんだ俺は。
「変だよ」
「ですよね!」
バレバレだよ。そりゃ、勝手に盛り上がって動揺してんだから、おかしくもなるわ。
「聞いたの、家のこと」
「あ、うへぇ!?」
そっちかよ!
――いや、ちょ、
「誰に聞い……」
って、一人しかいねぇ。
仕掛け人、桜井伊吹ってところか? こんなことに他人を巻き込んで使うなよ。
「アイツ余計なこと言っちゃった感じ? 別に気にしなくて――」
「私も、夏休みにおばあちゃん亡くなって、今はお父さんと二人なの。お母さんは私が小さい頃に病気で亡くなったらしくて、全然知らない。青木くんも大変だと思うけど、頑張って! 大丈夫、どうにかなる!」
説得力としては微妙なところだが、羽山の家族についてはなんとなくそうかなって思ってた程度で、初めて全貌が明らかになった感じだ。
「羽山も休みの間、大変だったんだな」
「んあぁ……うん、そうでした」
「羽山も頑張って」
「うへーん」
どうした羽山、変な声しか出てないぞ。それとも、俺がおかしなことを言ってしまったか?
「私、家事は得意なので、いろいろ聞いてくれてオッケーです!」
「俺はどうもああいうのは苦手だな」
「やらずに苦手だと思うのはだめ。とりあえずやらないと、誰もやってくれないよ」
「それは……分かってるけどさ」
どうもめんどくさそうというか、めんどくさい、正直。洗濯とか、掃除とか、皿洗いとか……結局のところ全部が。ほっといたらひどいことになるのは十分知ってるから仕方なくちょいちょいやってはいるけど。
「食器は使ったらその都度洗う」
「そう思う」
「そうしないとダメだよ」
「はい」
「ゴミもあとでまとめて、って放置するのダメ! すぐゴミ箱へ!」
「分かってるけど、つい次に立ったらって思ってテーブルに置いたままだな」
「すぐ動け!」
「はい」
羽山ってこんな熱かったかな?
まぁ、そこまで知るほど話し込んだことはないし、今日が初めてだな。
「自炊してみたらいいよ。あからさまにイヤそうな顔をしない!」
そんなに顔に出てたか? めんどくさそうでイヤだけど。
「まずは夕飯のお米を炊いてみたらいいよ。おかずだけ買ってきたりして。余ったらおにぎりにして、朝食べるの」
「掃除はね……」
「洗濯は……」
羽山が教えてくれたことは生活に役立ついい話ではあったが、どうも頭の中では拒絶反応を起こしてばかり。
意識を逸らせば廊下を駆ける足音が近づいてきて、渡り廊下入り口で止まった。同じ部の同級生だ。
「あ、青木、先輩カンカンだぞ」
「マジか」
「今日は終わりまで大回り走らすってよ」
「ごめん、青木くん、つい長話してしまって」
放課後といえば、各部活の活動時間。少し話して部活に遅れていくことになるかとは思っていたが、探しに来たということはかなりの大遅刻だ。
「大丈夫大丈夫、何か気が楽になったから、ありがとう」
羽山がいろいろ一生懸命話してくるから、自分の悩みがすごくくだらなく思えてきた。得意、不得意なだけ、俺と羽山は今同じ境遇。なのに前向きな羽山。俺も、いつまでもうじうじしてられない。
けど、運動場外周一時間半マラソンはドきつかった。
時間は守りましょう。
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しかし近年、スマホMMOにドップリしてしまって創作意欲が湧きません。
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